美瑛・富良野旅行詳細記録 21 写真日記(写真日記花)

●セブンスターの木@美瑛 7/9 雨上がり
 丘の上の十字路になったところがセブンスターの木で、駐車場もあった。観光バスは別の道から駐車場へ来ていた。セブンスターの木を目ざしていたのに何とも情けない事だが、ガイドブックの写真をマイルドセブンの木と勘違いして見ていて、セブンスターの木の横の方にある木のをセブンスターの木だと思い込んで最後までいた。それで、セブンスターの木の写真は1枚しかない。丁度雨が上がったところで、遠くの方の青く見える山の上半分に白いもやがかかって何とも美しくなっている。
 セブンスターの木周辺は360度眺望が良く、木の写真を撮るよりも、根元あたりに立ち、周りを撮った方が景色が良かった。目の前には広大なじゃがいも畑が広がり、白いお花を沢山つけていた。じゃがいも畑のヘリの部分が綺麗に丸くなって面白い。丘から低くなっているこちら側と向こう側、両方とも下まで降りて景色を楽しんだ。ここを飛ばさなくて良かった。美瑛で一番美しかった。
 随分長い時間滞在していたが、そろそろ行こうという事になって、駐車場へ向かった。駐車場は結構広めで、奥の遠い方に車をとめていたので道路沿いの歩道を歩きながら最後の景色を楽しんだ。観光バスの出発時間も近づいているようで、そのあたりには沢山人が集まってきていて、最後に記念写真を撮っていた。言葉が違うようだ。急に私も記念写真が撮りたくなって、一緒に撮ってもらおう!と言うと、駄目だよ、言葉通じないよ。日本人いないよ。と言われた。そんな事分かってるけど、写真撮って下さいぐらい、カメラを知っている人になら誰でも通じるよと言って、ワンピースを着たお上品な女性に、写真を撮っていただけませんかとデジカメを差し出しながらお願いしてみた。その女性は自分のカメラを丁寧にソフトケースにしまった後、さらに肩にかけた小さめのハンドバックに一生懸命しまうと、やっとこちらに向き直って、手を出すのかと思えば、My husband will take your picture.らしき事を随分小さな声で言った。とっさにお返事が出来ず、うんうんとうなづいてしまった。首を縦に振るのは世界共通ではない気がしたが、何もしないよりはいいだろう。連れに、何?分かったの?と言われて、ご主人が後で撮ってくれるんだってと言うと、分からなかったのが寂しかったのと、日本語でもちゃんと通じた事が意外だったのか、黙った。その女性はデジカメは初めてだったので、カメラを見てご主人に頼む事にしたのかもしれない。ご主人はどこかしらぁと首をめぐらしていると、女性の視線の先に一生懸命写真を撮っているご主人の姿があった。撮り終わるまで声をかけないつもりらしい。少しして写真を撮り終えたご主人が、別の2人組みに声をかけられて写真を撮ってあげていた。やっと奥様がご主人に歩み寄り、さっき写真を撮って下さいと頼まれたんだけど、お願い出来る?日本人よ。と伝えているらしいのが分かった。こちらを向いている。そこで奥様に会釈をしながら、デジカメを前に差し出して走り寄り、ここがシャッターです、お願いしますと、まだずうずうしく日本語でご主人に話しかけた。ご主人はそれでも分かってくれて、One Two Threeと掛け声をかけて、Threeの少し後にシャッターを押してくれた。私達が駆け寄っている短い間に、ささっとカメラのメーカーとレンズを確認していた。私の頭の中では、中国人かな?ありがとうございましたって何だっけ? シェーシェー? 英語でThank you.か?と色々考えていたのに、結局出た言葉は、ありがとうございましただった。情けない。
 駐車場の奥から、さらに奥の方向も見晴らしが良い。ぽつんぽつんと大きな木が見えるので、あれは名前が付いていないから私の木ーとか言いながら、さらに写真を撮った。楽しい。
 車に乗り込み、次は波うつ丘を探してみようという事になった。