『デッドエンドの思い出』よしもとばなな
あれ? よしもとばななって平仮名に改名したのだろうか。知らなかった。
この本は短編集だった。あとがきをまず読んだら最初に悲しい話ばかりだというのでちょっと後悔したが、最後に表題作が今まで書いた小説の中で1番好きで、これが書けたので小説家になってよかったとまで書いているので急に嬉しい気持ちになって読み始めた。
『幽霊の家』は、『ハチ公の恋人』を思い出させる恋愛小説だった。
『「おかあさーん!」』は、途中の作家さんの奥様が座り込んで頭を撫でてくれたあたりから号泣してしまい、終わりまでずっとだらだらと涙をたらしながら読んだ。うちの子が流れる涙をくちばしでつつつと飲みに来て、おいしそうにもぐもぐしていた。タンパク質が取れそうだ。
『デッドエンドの思い出』は良かったけど普通だった。
デッドエンドの思い出
posted with amazlet on 06.01.09